出雲市多伎町特産のイチジクの初収穫が22日、多伎いちじく館であった。運営する「いちじくのさと多伎」(鳥屋原敏夫社長)や行政の関係者ら約20人が参加し、ほんのり赤みを帯びた甘い実を収穫した。 同市多伎町多岐の実証ほ場では、コンテナに植えた苗に肥料を溶かした水を与えて育てる「溶液栽培」で、甘みの強い在来種「蓬莱柿(ほうらいし)」が475鉢育てられている。このうち192鉢はハウス内で1月20日から加温されており、一足早く収穫が始まった。同社の板垣紀夫技術顧問(60)は「糖度も高く、いい出来です」と話した。 同町では蓬莱柿の生産が盛んで、来月中旬以降に本格的に市場に出回る。【細谷拓海】7月23日朝刊